建築はアトリエで創出されるような「アート」でも「オブジェ」でもなく、またひとつの有用さのみを求めた「製品」でもありません。建築とは、約束された有用性をもって社会の中に存在する「生きもの」であるといえるでしょう。周辺の自然・社会環境を気遣い、ルールを守りながら共生する「生きもの」。
私達は、建築をこのように捉えながら、その”生き方”をも含めた提案をしていきたいと考えています。
私達は、計画敷地を特徴づける周辺環境も大切にします。
歴史・自然・社会、この三次元の座標軸の上で建築を考え、最も大切なコストバランスや目的機能を検討・推敲していきます。
建築デザインとは、この総括的活動の過程そのもの。
周辺環境との調和をはかりながら、少しだけ自己主張している・・・そんな「優しさ」が私達の目指す建築の個性です。