葬祭会館のゾーニング2017.08
葬祭会館のゾーニング
【大津石山典礼会館】の場合
吉村建築事務所が手掛けている施設のうち、葬祭会館について、
2016年3月に完成・竣工を迎えた大津市にある会館を例にご紹介します。
「お年寄りにとってもやさしく」
通夜や葬儀を行う施設である葬祭会館は、幅広い年齢層に利用されます。
特にお年寄りの利用者が多いという点は施設の特徴のひとつです。 このような特徴を持つ施設を計画そして設計するにあたり、あらゆる箇所で「わかりやすさ」を 第一に考え、工夫を施す必要があります。 |
|
「わかりやすく利用しやすい施設となるように」 |
|
吉村建築事務所が手掛けている葬祭会館は、式場・法事室・親族の控室を1セットとし、付属室として、キッズルームや応接室、各化粧室等があります。
大津石山典礼会館では、敷地の性格上、1面からしか敷地への出入りが出来ませんでした。 |
|
式場 | |
敷地の形状や大きさ、建築主の要望等、総合的に判断し、ゾーニング・プランニングを行いました。
1階はピロティー形式での駐車場と2階への縦動線であるエレベーターホール・階段室を主に計画し、2階に式場・法事室・親族の控室の主要室と共用部、付属室、バックヤード等を計画し、明確に各ゾーンを分けました |
|
法事室 | |
2階の式場、法事室は共用部のホワイエに面して配置し、ホワイエより伸びる廊下は、各室への動線を短くできわかりやすい中廊下型を用い、各室を配置しています。 | |
親族の控え室 | |
親族の控室はこの廊下に面してできる限り共用部であるホワイエや式場・法事室に近い位置に配置しました | |
ホワイエ |
このようにゾーニング段階から、利用者にとって、お年寄りにとって、わかりやすく利用しやすい施設となるように工夫を施していきます