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屋島ブライダル改修2006.09
工事種別 | 改修 |
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所在地 | 香川県高松市 |
竣工 | 2006年9月 |
延床面積 | 980㎡(改修部分) |
規模 | 2F |
構造 | W造 |
ゆずるは(弓絃葉) -古い建物にモダンデザインを注入したレストランの改修工事
既存の建物は高松市東部の東側に屋島を望む歴史的地域に位置し、室町中期に起こった書院造様式を取り入れた和風建築がベースとなっています。
今回はこれらの条件を生かしながらここに新しいプログラム(スタイリッシュ・モダン・luxuryなど)を注入することで今までにない新しいスタイルを発生させることを試みています。
ゆずるはの由来は若葉が成長して、古い葉がいっせいに落ちるので、子供が成長し親と代を譲るようすに似ているので、ユズリハという名前がつけられています。この生長の姿から、次の世代が育っていくことを連想して、めでたい植物として正月の生花やしめ飾りに用いられます。ユズリハは万葉時代以降しばらく「ゆずるは」(譲葉)と呼ばれていました。万葉表記は、弓絃葉です。
伝統ある正統な和風建築を継承しつつ新しい世代を暗示するスタイリッシュなデザインとの融合はまさにゆずるはの由来と一致するものです。
今回は建物が比較的新しいため、建物の古さからくるふうあいを生かしたデザイン手法ではなく既存の和風デザインを触らずエリア(レストラン・式場)を限定してモダンデザインを注入しました。ここに古いものと新しいものがぶつかりあい緊張感のあるスタイリッシュなデザインが発生します。
顧客のターゲットをどこに絞り込んでいくかという意味において、従来の和風ではなく、日本建築の正統なうらずけをベースにした上品なモダンデザインがつくりだす空間は、すこし大人の、カジュアルから少し上質の、luxuryな雰囲気を求める層をターゲットにしています。
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